連携(国際ICN、国内開花プロジェクト)
国際
ICN(The International Clinical Trial Center Network)【海外ネットワーク】
The International Clinical Trial Center Network (ICN)は世界各地域のトップレベルの質を有する先端医療研究開発機構のネットワーク機関であり、米国、英国、ドイツ、トルコ、スイス、シンガポール、中国および日本から、中心的な役割を果たしている先端医療研究開発機構が参加して、2015年9月に設立され、臨床研究の国際展開の際の相互協力や種々の情報提供、支援サービス提供(無料、有料)を目的としています。
京都大学医学部附属病院iACTも設立メンバーとして参画し、国内の支援組織ネットワーク(西日本16大学から成る開花プロジェクトネットワーク)とICNを結びつけることで、国内シーズの海外展開のサポートを行います。
iACT内の国際連携部門
先端医療研究開発機構(iACT) 国際連携ユニット
開花プロジェクト(Kyoto Alliance For Clinical Achievement)
開花プロジェクト【国内ネットワーク】
単独の大学で医薬品・医療機器の開発に必要な人材・設備・ノウハウなどを蓄積することは容易ではありません。また、各大学それぞれに得意分野も異なります。開花プロジェクトとは、京都大学と連携の大学とが共同で臨床研究を行うことにより、両者の臨床研究活動の一層の推進を図る協力プロジェクトです。 協力関係を結ぶ双方の自主性を尊重しつつ、お互いが得意分野で相互に知恵を出し合うことで臨床研究活動の一層の推進を図るとともに、その成果の普及を促進することにより、我が国の臨床研究の発展・継承への寄与を目指します。 現在は、中部から西日本の大学・大学病院を中心に協力関係を構築しています。交流の過程で、どのような機能が必要とされているのかを見出し、新たな支援内容を提案していきます。
連携のメリット
- 多施設共同臨床試験の実施により、単施設の試験よりも効率的な試験運営と、より普遍的な結果が得られます。
- 各大学で保有するシーズが効率よく臨床応用され、より早く必要な医療ニーズに応えます。
- より多くの医薬品・医療機器開発の経験を積むことで、臨床試験に関する見識が深まります。
提供できる支援
- 研究育成の資金提供
「シーズAへの応募」や「流動プロジェクトへの応募」を始め、それ以外の研究費など、資金面での支援を行います。 - コンサルテーション業務
中核病院資金がある期間は無料でコンサルテーションを行います。さらに、臨床応用までの開発戦略の提案や、共同開発企業の紹介、臨床研究に関する資料 (手順書など)の提供などを行います。 - 臨床研究に関する情報のアナウンス
大学間の臨床研究に関する情報交換と交流を図るため、「研究資金募集に関するお知らせ」や「GCPや各種倫理指針の改訂に関するお知らせ」、「セミナー・シンポジウムの開催のお知らせ」などの情報を定期的にメールで発信いたします。 - 人材育成
臨床試験専門職としての教育 (OJT)や各種セミナーを実施し、人材育成に努めます。また、臨床研究一般、GCPに関する教育ツールの提供も行います。
開花プロジェクト参画をお考えのみなさまへ
開花プロジェクトは、臨床研究全体のレベルアップを行うとともに、出口 (企業への導出)をしっかりと見据えた臨床研究を通じて新しい医薬品・医療機器の開発と臨床応用を行い、事業終了後も継続的な協力関係を構築してまいります。
貴大学のシーズの応募や多施設共同臨床試験への参加 (開花プロジェクトへの参画)をお待ちしています。
開花プロジェクトへのお問い合わせ
E-mail:dmd_iact@kuhp.kyoto-u.ac.jp